きょう11日の天気 山の日は日本海側で危険な暑さ続く 太平洋側は不安定で雷雨に注意 台風接近の小笠原諸島は大荒れ 本州も早めの備えを

11日(金)天気と予想最高気温

 「山の日」のきょう11日(金)は日本海側では危険な暑さが続き、40℃近くまで気温の上がる所がありそうだ。一方、太平洋側は不安定な天気で、急な雨や雷雨に注意が必要となる。また、非常に強い台風7号が接近している小笠原諸島では雨や風が強まり、大荒れの天気となりそうだ。台風7号は今後も発達しながら北上を続け、来週前半に東日本から西日本に接近、上陸のおそれがある。

日本海側で再び40℃近い暑さ

10日(木)最高気温

 きのうは小松(石川県)で気温が40.0℃まで上がり、今月5日に観測された梁川(福島県)の40.0℃に続き、今年2回目の40℃以上となった。その他、三条(新潟県)や弘前(青森県)、八尾(富山県)など、7か所で39℃台を観測。山越えした風が吹き降りて気温が上がるフェーン現象が起きたためで、日本海側の地域で体温超えの危険な暑さとなった。

11日(金)予想最高気温

 きょうも同じような状況が続くため、日本海側の地域を中心に危険な暑さが続く見込みだ。予想最高気温は豊岡(兵庫県)、鳥取で39℃。新潟、福井、大阪などで38℃まで上がる予想となっている。お盆休みで外出される方も多いかもしれないが、できる限り涼しい所で過ごし、体に負担がかからない過ごし方をしてほしい。

太平洋側は空模様の変化に注意

11日(金)朝~夜の天気予想

 天気は晴れる所が多いが、中国・四国では湿った空気の影響で断続的に雨が降り、雷を伴う所がありそうだ。その他も不安定な天気で、所々でにわか雨や雷雨がある見込み。いつ、どこで降るか予測しにくいタイプの雨となるが、晴れていても天気が急変するおそれがある。日焼け対策も兼ねた晴雨兼用の折り畳み傘があるとよさそうだ。 

 また、九州南部や四国ではこれまでの大雨で地盤が緩んでいる所があるため、引き続き土砂災害などに警戒が必要となる。

台風7号は小笠原諸島接近 来週はじめは本州直撃へ

11日(金)正午 雨風の予想[上]波の予想[下]

 非常に強い台風7号は小笠原諸島に接近している。小笠原諸島では一部の電柱が倒壊したり、建物の一部が広範囲に飛散するおそれもある猛烈な風が吹き、あす12日にかけて、うねりを伴って大しけとなる見込み。また、台風本体の活発な雨雲がかかるため、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となりそうだ。小笠原諸島では、暴風や土砂災害に厳重に警戒するとともに、高波に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要となる。さらに伊豆諸島でも次第に波が高くなり、あすはうねりを伴って大しけとなりそうだ。

台風7号 予想進路

 なお、台風7号は今後も日本の南を北西へ進み、15日(火)頃には強い勢力で東日本から西日本に近づき、上陸するおそれがある。東日本や西日本では14日(月)頃から大荒れや荒れた天気となることが予想されるため、早めの台風対策が必要となる。

(気象予報士・多胡安那)

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