バスケットボール男子 国体を目指す少年男子のラストピース・柳井瑛雄(大分上野丘2年) 【大分県】

国体九州ブロック予選突破を目指すバスケットボール少年男子のカギを握るのが柳井瑛雄(大分上野丘2年)だ。身長186cm、80kg、恵まれた体に、走・跳の高い能力が加わり、ボールのハンドリングも巧み。柳井は「予選突破はもちろんだが、全国でもベスト8を狙いたい」と高い目標を掲げる。

2019年の茨城国体から少年種別の参加資格が16歳以下になって以降、出場できていない少年男子。今回もメンバー選考を重ね、柳ケ浦、別府溝部学園を軸に県選抜チームを作り、短期合宿や県外の強豪校と練習試合を組んで強化してきた。昨夏に右膝の骨折で手術した柳井は、県選抜候補に名は挙がっていたが、今年6月に「ラストピース」としてチームに加わった。

大黒柱として期待される柳井瑛雄

リハビリ期間に、下半身だけでなく上半身の筋力アップに取り組み、一回り体が大きくなった。「自分より大きな相手に当たり負けしないようになった」(柳井)。最も身長が高いビッグマンとして期待が高まる柳井に対し、チームを指揮する中村誠監督(柳ケ浦)は、「チームの大黒柱としてゴール下を制圧してほしい」と期待する。自分の役割が明確になった柳井は、「自分の持ち味を出すだけ。周りは技術のある選手が多く、(チームに合流した当初は)緊張したが、今はプレーしやすい」と話す。

19日から始まる国体九州ブロック予選に向けて、連係面の不安もなく、自身のコンディションもいい。個人記録である得点、リバウンド、アシスト、スチール(ボール奪取)、ブロックショット(相手のシュート阻止)の5項目について、1試合に2項目で2桁を記録する「ダブルダブル」を狙う。「得点とリバウンドで狙いたい」(柳井)と意欲を示す。1年の頃から指導する今村泰三監督(大分上野丘)は、「柳井のすごさはブロックショットにある。最高到達点までのスピードがあり、跳躍力がある。きっと県選抜の力になる」と送り出す。柳井が得点、リバウンド、ブロックショットで「トリプルダブル」を記録すれば、予選突破の可能性は限りなく高くなりそうだ。

ダブルダブルを狙うと意気込みを語った

(柚野真也)

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