台風7号、東京への最接近いつ? 東海道新幹線の計画運休や高速道路通行止めの可能性も

台風7号の予想経路図=2023年8月11日午前7時時点の実況(気象庁HP引用)

 台風7号はお盆休み後半に本州に接近、上陸する恐れがある。公共交通機関に影響が出るとみられ、東京旅行や東京へのUターンを予定している人にとっては台風の動向が気になるところだが、東京都に最接近するのは一体いつになるのか。気象庁の8月11日午前5時の実況を基に最接近の予想時期をまとめた。また参考に海外の気象予報機関の見方も調べた。

 台風7号は11日午前7時までに「非常に強い台風」に発達。父島の東南東約90キロを北にゆっくり進んでおり、中心気圧950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートル。中心から全域130キロは風速25メートル以上の暴風域、北東側440キロ、南西側330キロは風速15メートル以上の強い風が吹いている。今後、さらに勢力を強めながら日本の南を北西寄りに進むとみられる。

 15日午前3時には強い勢力を保ったまま東海道沖に進行。1時間に10キロ程度のスピードで動きは遅く、北寄りに進みながら本州を縦断する可能性がある。まだ台風の進路は予想に幅があるが、東京都が暴風域に入る確率(11日午前3時気象庁発表)は14日午後3時ごろから5%を上回り、15日未明には23区で10%を上回る。15日午後は16~18%と確率が高まる。16日午前3時までに暴風域に入る確率は23区西部で29%、東部27%、多摩では32~33%となっている。

 米軍合同台風警報センター(JTWC)の見方では気象庁同様、14日夜ごろから16日未明ごろにかけて関東地方に最接近するとみている。ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)も同様の期間に、関東地方に最接近するとの見方だ。予想進路にはまだ幅があり、コースが変わる可能性もある。最新の情報に注意が必要だ。

⇒【台風7号最新】気象庁の進路予想と米軍、ヨーロッパの見方

 JR各社によると、東海道新幹線は13~16日の一定期間に計画運休や急な運転見合わせが発生する可能性がある。東海道新幹線と直通する山陽新幹線は行き先変更や運転取りやめの場合がある。北陸、東北、秋田、山形、上越の各新幹線も遅れや運休が見込まれるとしている。NEXCO中日本(中日本高速道路)も東海地方から関東地方の広い範囲で交通規制を行う可能性を示し、出かける前に気象予測や道路交通情報を確認するよう呼びかけている。

ヨーロッパ中期予報センターの見方

 リアルタイムの気象情報を提供するチェコの企業「ウィンディ・ドットコム」では、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)によって提供された解析気象データを基に台風の10日先までの動きを、アニメーションを使い視覚的に分かりやすく知ることができる。画面左下の「▷」ボタンを押すと、台風の動きが再生される。

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