ロシア、月探査機を打ち上げ 半世紀ぶり、月の南極目指す

ロシア極東アムール州のボストーチヌイ宇宙基地の施設内に置かれた月探査機ルナ25号=2日(ロスコスモス提供、タス=共同)

 ロシア国営宇宙企業ロスコスモスはモスクワ時間の11日未明(日本時間同日朝)、無人の月探査機「ルナ25号」を打ち上げた。ロシアによる月探査機打ち上げは旧ソ連時代の1976年のルナ24号以来、約半世紀ぶり。計画が成功すれば、史上初めて月の南極近くに着陸する探査機となる。

 極東アムール州のボストーチヌイ宇宙基地から宇宙船ソユーズで打ち上げた。月の周りを回った後、南極近くに軟着陸させる計画。ロスコスモス幹部は10日付の政府系新聞に、月面着陸は21~24日ごろになると指摘。インドも無人月探査機を8月下旬に南極近くに軟着陸させる計画だが、同幹部は「追い越すことができる」と話した。

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