小国町の大宮子易両神社で11日夜、北東部納涼盆踊り祭が初開催される。地元住民と町職員が協力しながら、北東部地区では9年ぶりとなる夏祭りに向けて、最後の準備を進めている。主催する北東部コミュニティ睦の遠藤成晃代表は「地区を問わずいろいろな方に祭りを楽しんでほしい」と話している。
町が昨年度から実施している、地域に担当職員を配置し地域と行政の協働を目指す「まちづくりパートナーシップモデル事業」をきっかけに、住民と町職員でつくり地域課題解決を図る同コミュニティが誕生した。メンバーから「地域で交流できる行事がほしい」などとの声が上がり、同コミュニティは初のイベントとして、子どもから高齢者までが楽しめる盆踊り祭を企画した。
同地区では、地域ごとに夏祭りが行われていたが、少子高齢化による担い手不足や新型コロナウイルスの影響で、2014年に宮の台で開催されたのが最後だという。
ウェブデザイナーの住民が告知ポスターを製作し、町職員が地区に配布する文書を作成するなど、それぞれの得意分野を生かし準備に当たっている。9日夜には、盆踊りの練習会が開かれ、地域住民がおぐに盆踊り保存会のメンバーから振り付けを教わっていた。
盆踊り祭は午後5時半~8時半まで、焼きそばやかき氷の売店に加え、金魚すくいの縁日などもある。遠藤代表は「コロナ禍などで地域での祭りがなくなりつつあるが、継続して開催していきたい」と意気込む。問い合わせは遠藤代表0238(62)2347。