「ピザハット」福井県内1号店がオープン 全国初コンビニ内に併設、福井市内に新規出店予定も

オレボステーション内に併設されたピザハット高木中央店=8月10日、福井県福井市高木中央2丁目

 コンビニなど展開の大津屋(本社福井県福井市西木田1丁目、小川明彦社長)のオレボステーション高木中央店(同市高木中央2丁目)に、ピザチェーン「ピザハット」の福井県内1号店が8月11日開店した。コンビニ店内にピザハットの店舗が併設されるのは全国初。ピザと総菜、飲料をワンストップで購入できる利点を生かし、相乗効果や競合ピザ店との差別化を図る。

 大津屋のグループ会社が日本ピザハット(本社横浜市、中村昭一社長)とフランチャイズ契約を結んだ。ピザハットの福井進出は全国46番目で、月内に最後となる長崎県へ出店する計画。ピザハットは当面、福井市内を中心に5店舗の出店を見込んでおり、大津屋はそのうち3店程度をコンビニ併設型として展開したい考え。

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 同店で10日、両社長が出席し記念式典を開催。小川社長が「普段からうまくリンクさせ、新しいビジネスを展開していきたい」とあいさつした。ピザの注文から焼き上がるまでの約10分の間に、オードブル、飲み物といったまとめ買い需要を取り込む狙い。小川社長は「(ピザを含め)何を買ってもらっても大津屋の売り上げになる。宅配網を生かし、大津屋の総菜を客先まで届ける展開も考えられる」と話した。宅配は、タクシー会社と連携する予定としている。

 一方、中村社長はあいさつで「宅配ピザ業界はこの10年で大きく様変わりし、テイクアウトが重要になっている」と主張。「多くの人がオレボに来て、温かいピザを買い求めていただければ」と語った。

 ピザハットは世界100カ国に1万9千店、国内には540店以上の業界大手だが、県内での知名度は未知数。まずはオレボの知名度と集客力を生かし、競合他社の顧客の切り崩しを狙う。

 ピザハット高木中央店は午前11時~午後10時、オレボ高木中央店は24時間営業で、出入り口を共用。会計は別々となっている。宅配は9月1日に開始する。

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