台風7号はお盆休み後半に本州に接近、上陸する恐れがある。台風が気象庁の予報円の中心を通れば、東海地方に直撃する可能性がある。Uターンラッシュと重なれば影響は大きく、接近時期を正確に把握したいところ。気象庁の8月11日正午の実況を基に愛知県への接近予想時期をまとめた。また参考に海外の気象予報機関の見方も調べた。
台風7号は11日正午までに「非常に強い台風」に発達。父島の東約80キロを北にゆっくり進んでおり、中心気圧940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速45メートル、最大瞬間風速65メートル。中心から全域130キロは風速25メートル以上の暴風域、北東側440キロ、南西側330キロは風速15メートル以上の強い風が吹いている。今後、さらに勢力を強めながら日本の南を北西寄りに進むとみられる。
15日午前9時には強い勢力を保ったまま東海道沖をゆっくり進行。気象庁の11日午前11時発表の気象情報によると15日から16日頃にかけて、強い勢力を維持して東日本や西日本にかなり接近し、14日頃から大荒れや荒れた天気になる恐れがある。
愛知県が暴風域に入る確率（11日午前9時気象庁発表）は、14日昼ごろから5％を上回り、15日に日付が変わる頃には15～20％台に。15日午前9時～同日正午が最も確率が高く、同日中は終日10％以上となっている。16日になると数％に確率は下がる。
米軍合同台風警報センター(JTWC)の見方では気象庁同様、15日午前から16日にかけて最接近するとの見通しで、14日夜から強風域に入りそうだ。ヨーロッパ中期予報センター（ECMWF）も同様の期間に最接近するとみており、15日は終日、暴風・強風に見舞われそうだ。予想進路にはまだ幅があり、コースが変わる可能性もある。帰省や旅行先から帰られない事態を避けるためにも最新の情報に注意が必要だ。⇒【台風7号最新】気象庁の進路予想と米軍、ヨーロッパの見方
ヨーロッパ中期予報センターの見方
リアルタイムの気象情報を提供するチェコの企業「ウィンディ・ドットコム」では、ヨーロッパ中期予報センター（ECMWF）によって提供された解析気象データを基に台風の10日先までの動きを、アニメーションを使い視覚的に分かりやすく知ることができる。画面左下の「▷」ボタンを押すと、台風の動きが再生される。
