帰省ラッシュ、ピークに コロナ5類移行後初のお盆

利用客で混雑するJR博多駅の新幹線ホーム=11日午前

 新型コロナウイルス感染症の5類移行後初めてのお盆を古里で過ごす人らの帰省ラッシュが本格化し、11日は下りのピークとなった。鉄道や航空各社の予約状況はコロナ禍前の水準に迫る勢い。行楽地に向かう人も多く、駅や空港は混雑した。台風の接近を不安がる声も聞かれた。

 JR東京駅の新幹線ホームは朝から大きなスーツケースを引く利用客でごった返した。新潟県佐渡市の祖父母宅へ向かう東京都練馬区の織戸陽音ちゃん(5)は「楽しみにしていた。海に行きたい」。母親は「久々に伸び伸びと過ごせる」と晴れやかな表情を見せた。

 博多駅の新幹線ホームも大勢の乗客が行き交った。家族旅行で大阪市から訪れた会社員田中拓人さん(47)は、高校受験を控える長男の合格祈願で太宰府天満宮を参拝する。「コロナ禍後に行きたいと家族で話していた。おいしいご飯も楽しみたい」と話した。

 JR東日本と東海によると、下りの新幹線で自由席乗車率が100%を超える列車があった。

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