首相、今年は静かな夏休み 台風警戒、人事構想も

 岸田文雄首相は11日、事実上の夏休みに入った。12日から裕子夫人と共に静岡県で農山漁村に宿泊する「農泊」を計画していたが、台風7号を警戒して見送り。公邸などで静かに過ごす見通しだ。9月中旬を軸に検討する内閣改造・自民党役員人事の構想にも時間をかけるとみられる。

 首相は11日午後、東京・丸の内の書店を訪問。村上春樹さんの長編小説「街とその不確かな壁」や、経済安全保障、生成人工知能(AI)を扱った実用書など計約10冊を購入した。

 関係者によると16日まで公務をほとんど入れない予定。14日に都内でAI関連の視察を行い、15日に全国戦没者追悼式に参列する。

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