ロシア、攻撃用無人機を増産へ 死傷者増の回避で依存拡大

試験飛行するロシアの大型無人機オホートニク=2019年9月(ロシア国防省提供、タス=共同)

 ウクライナへの侵攻を続けるロシアが、攻撃用無人機(ドローン)の開発と増産に本腰を入れ始めた。戦況が膠着する中、ロシア軍は欧米供与の戦車などの破壊や相手方陣地の探索と攻撃に、無人機を幅広く活用。自軍の死傷者増大を避ける意味もあり、ロシアは今後、無人機への依存を一層高めるとみられる。

 プーチン大統領は7日、大統領府のあるクレムリンで国営軍需企業ロステフのチェメゾフ社長と会談し、ロシア製無人機「ランセット」や「クーブ」の生産強化を指示した。

 ランセットやクーブはロシアの無人機企業ザラ・アエロが開発した飛行機型の無人機。重さ10~15キロで30~50分間飛行できる。

モスクワ郊外の軍事技術フォーラムで展示されたロシアの攻撃用無人機ランセット=2019年6月(タス=共同)

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