河野元議長の口述記録を公開 年内に衆院HP、横路氏も

河野洋平元衆院議長、横路孝弘元衆院議長

 衆院は河野洋平、横路孝弘両元議長にインタビューし、口述記録を残す調査「オーラルヒストリー」に関する主な作業を終え、年内に衆院ホームページ(HP)で公開する調整に入った。職員や研究者が両氏にそれぞれ約30回聞き取りした。意思決定過程の実態や判断の背景など、豊富な知見を今後の政治に役立ててもらう狙いだ。関係者が11日、明らかにした。

 関係者によると、衆院は議長秘書経験者ら職員でチームをつくり、2019年10月に河野氏への聞き取りを開始。横路氏には20年2月から接触し、昨年11月まで主に大学の研究者が質問した。毎回約2時間で、新型コロナウイルス感染拡大時はオンラインで実施した。

 口述記録には議員活動のほか、生い立ちや政治信念などが含まれる。HPでは、速記録から河野、横路両氏らが事実関係を修正した内容を公開。録音した音声と速記録の全文は数十年後に公開する方針だ。今後、他の正副議長経験者へのインタビューも検討する。

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