中国不動産大手、1兆円の赤字 碧桂園、経営悪化が続々

中国不動産大手、碧桂園のロゴ=9日、上海市(ロイター=共同)

 【北京共同】中国の不動産大手、碧桂園は11日までに、今年1~6月期の純損益が最大550億元(約1兆1千億円)の赤字になるとの業績予想を発表した。中国恒大集団に続き大手不動産の経営悪化が相次いでおり、新型コロナウイルス禍後に回復の遅れている中国経済の足を引っ張る形となっている。

 碧桂園は米経済誌フォーチュンによる2021年の世界企業500社売上高番付にランクインした大企業。10日夜の発表で業績悪化の理由に関し「不動産の販売不振の影響で、利益率が低下した」と説明した。1~7月の販売額は1408億元と前年同期と比べて35%減少し、為替変動による損失も発生したという。

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