愛媛県の宇和島市が発注した施設の工事現場から基準値を超えるダイオキシンが検出され、市が周辺への影響などを調べています。
基準値を超えるダイオキシンが検出されたのは、宇和島市が発注し市内文京町に建設中の子ども向けの複合支援施設の工事現場です。
市によりますと、先月下旬、敷地の土砂の中から焼却後の廃棄物ができたため業者が測定したところ、国が定める基準値の1.5倍にあたる濃度のダイオキシンが検出されたということです。
廃棄物はシートで覆われるなど飛散防止措置が講じられていることから、健康被害が出る恐れはないということです。
10日に業者から報告を受けた市は、現場から半径80メートル以内に飲み水用の井戸がある場合は使用を中止する必要があることから、現在調査を進めています。
この土地にはかつて中学校があり、市はそこで利用されていた焼却炉が汚染源とみて、埋設されている範囲を特定した上で廃棄物を処分場へ搬出する方針です。