クロップ監督「合意が確認できたと聞いている」、チェルシーを出し抜きカイセド獲得を明言…リバプールは開幕戦でチェルシーと激突

[写真:Getty Images]

リバプールのユルゲン・クロップ監督が、エクアドル代表MFモイセス・カイセド(21)の獲得に言及した。イギリス『デイリー・メール』が伝えた。

今夏の移籍市場では、多くの主軸選手を放出しているリバプール。キャプテンのイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン、中盤を支えたブラジル代表MFファビーニョはサウジアラビアへ。副キャプテンだった元イングランド代表MFジェームズ・ミルナー、ブラジル代表FWロベルト・フィルミノは契約満了で退団。その他にも選手がチームを離れている。

一方で、補強できたのは、ブライトン&ホーヴ・アルビオンのアルゼンチン代表MFアレクシス・マク・アリスター、RBライプツィヒのハンガリー代表MFドミニク・ソボスライの2人という状況だった。

中盤の補強が必要だったリバプールは、サウサンプトンのベルギー代表MFロメオ・ラヴィア(19)の獲得に動いているとされた中、突如としてカイセドの獲得に大きく舵取り。予てから関心はあるとされた中で、一気に接近することとなった。

すると10日、リバプールがブライトンに正式オファーを出したと報道。イングランドでの市場最高額となる1億1000万ポンド(約202億4000万円)を提示し、熱心に動いていたチェルシーを出し抜く形でクラブ間合意に至ったと報じられた。

そのチェルシーとのプレミアリーグ開幕戦を控える中、クロップ監督が記者会見に出席。カイセドに関する質問が飛ぶと、合意したことを口にし、市場の動きを見て獲得に力を入れたとした。

「それが何を意味するにせよ、クラブとの契約が合意されたことを確認できていると聞いている」

「我々には無限のリソースがあるわけではないが、この夏には予想していなかったことがいくつか起こった。ヘンド(ジョーダン・ヘンダーソン)、ファブ(ファビーニョ)の移籍だ」

「何が起こるのか見てみよう。そして、そこから始めよう

。(今日メディカルがあるかは)分からない」

「このようなことが起きてから、それについて話そう。実際には言えないが、それが真実だ」

リバプールはイングランド代表MFジュード・ベリンガムの獲得に動いていたが、移籍金を捻出できないとの理由で撤退。その後にレアル・マドリーへと移籍していた。

しかし、同等の金額をカイセドに出したことに関しては、サポーターからも疑問の声が。ヘンダーソンとファビーニョがチームに残っていれば獲得しなかった可能性もあるだけに、状況に合わせて動いたというクロップ監督の言葉が正しそうだ。

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