人馬一体 騎射熱く/八戸でスポーツ流鏑馬

勇壮な騎射が繰り広げられた全国スポーツ流鏑馬八戸大会=11日、八戸市の櫛引八幡宮

 疾走する馬の上から矢で的を射る技術を競う「全国スポーツ流鏑馬(やぶさめ)八戸大会」が11日、青森県八戸市の櫛引八幡宮で行われた。県内外から男女約40人が参加し、炎天下、人馬一体となった勇壮な騎射を披露した。

 八戸には馬に関わる行事や文化が多くあり、その根源である南部藩の歴史ロマンに触れてもらうほか、乗馬人口拡大などを目的に開催されており、今年で8回目となった。一般の部と上級の部がある「個人戦」や、2人の騎手がそれぞれ馬に乗って駆ける「団体戦ダブルス」を実施。全長約150メートルの走路を制限時間以内で走り、3カ所の的を狙って合計点を競った。3射全てで射抜いた騎手が勝ち残る「勝抜戦」や、小中生らが参加する「チャレンジマッチ」も行われた。

 観客らは馬が駆け抜ける迫力を間近で体感しながら、的が矢で射抜かれると盛んに声援を送った。一般の部に出場した十和田市の大学生松岡彩さん(22)=東京都出身=は「弓の使い方や走るペースなど改善点はあったが、今までで的中率は一番だったので納得の結果」と爽やかに語った。

 会場には弓矢体験や出店などのコーナーもあり、家族連れらでにぎわった。

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