全英女子で米ツアー初の優勝争い 勝みなみ「どれだけやれるか楽しみ」

2位グループに浮上。3日目は最終組の1つ前でプレーする

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 2日目(11日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

最終18番は「狙いにいったわけじゃない」という8mほどがカップに消えた。勝みなみが4バーディ、1ボギーの「69」で通算5アンダーまで伸ばし。首位と5打差の2位グループに浮上した。

6番(パー5)でバーディ先行も、メジャーセッティングで我慢の展開を強いられた。折り返して11番(パー5)はティショットがバンカーにつかまり、3打目も再びバンカーへ。それでもパーでしのぐなど我慢を重ね、上がり5ホールで3バーディをまとめた。

力強いショットもさえた

初日も16番(パー5)からイーグル→バーディと終盤に加速。「短いパー5。(2オンすれば)2パットでバーディなので、安心してティショットもセカンドも打てる」。連日ティイングエリアが前に出されたパー5はこの日も476ydの設定で、イーグル逃しのバーディだった。平均スコア「4.322」と最も易しいホールを取りこぼさず、勢いにつなげている。

初めての好位置にワクワク感を隠さない

日本では15歳で勝ち、「日本女子オープン」連覇を含めて8勝を積み重ねてきたが、米ツアーは過去のスポット参戦を含めて、予選ラウンドをトップ10圏内で通過するのは初めてとなる。「アメリカに来てやっと、初めていい位置で(週末を)迎えられる。今の実力で自分がどれだけやれるかを試せると思うので楽しみ」とワクワク感を隠さない。

今季から主戦場を移し、メジャーにも全て出場。「あまり“メジャー感”はないかも」という言葉も、軸足を米国に置いているからこその意識の変化だ。「楽しみもありつつ、初めてのことなので自分がどうなるか。自分の“研究”をしながら頑張っていきたい」と話し、自らにもベクトルを向けて戦う。

ポジティブに戦っていこう

首位との5打差にも「1人があれだけ抜け出せるということは、自分も(ビッグスコアを)出せるチャンスがあるということ。自信を持って、1ホール1ホール頑張りたい」。勝らしくポジティブに、メジャーの優勝争いに臨む。(イングランド・サリー/亀山泰宏)

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