黒原釉吏さん(佐賀北高3年)が全国二席 全国総文祭書道部門で

全国総文祭で二席に輝いた黒原釉吏さん=佐賀市の佐賀北高

 第47回全国高校総合文化祭(2023かごしま総文)の書道部門で、佐賀北高3年の黒原釉吏さん(17)=吉野ヶ里町=の「臨傅山(ふざん)」が文化庁長官賞に輝いた。全国から集まった代表作品299点の中から、二席にあたる賞を受賞した。

 上位15点が奨励賞、次いで43点が特別賞に選ばれた。黒原さんは奨励賞の中でも文部科学大臣賞に次ぐ賞を受けた。佐賀県からは5点が出品され、増田友愛さん(三養基高3年)の「臨呉昌碩(ごしょうせき)」が特別賞を受賞している。

 黒原さんは、明代末から清代初期に活躍した中国の書家傅山の書を臨書した。墨の濃淡を意識しながら、勢いのある線で躍動感あふれる作品を仕上げた。

 受賞を聞いた瞬間を「驚き過ぎて覚えてない」と振り返り、「高校で3年間、書道に打ち込んだかいがあった。時間がたつにつれ、先生や同級生など多くの人の力を借りて受賞できたことに感謝の思いが湧いてきた」と喜びをかみしめる。

 2023かごしま総文は鹿児島県で7月29日から8月4日に、全22部門が開かれた。来年は岐阜県で開催される。(花木芙美)

 (書道部門以外の県勢の成績は、後日ライフ面で掲載)

文化庁長官賞に輝いた黒原釉吏さんの「臨傅山」(提供写真)

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