松山英樹はグリーン上で停滞 カップに嫌われた一日に天を仰ぐ

ことごとくカップに嫌われる一日に(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 2日目(11日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7243yd(パー70)

1つ落として迎えた前半8番(パー3)、ティショットをピン手前2mにつけてスタンド席から大歓声を浴びた。しかし、バーディパットが入らない。カップの淵にはじかれたボールを目で追い、松山英樹は溜息をはいて天を仰いだ。

最高気温が40℃を超えた2日目、正午過ぎにスタートした松山は約5時間20分をかけて18ホールをプレー。ただでさえ体力の消耗が激しい一日が、より一層厳しく感じられる展開だった。

また入らない…ガックリと肩を落とす(撮影/田辺安啓(JJ))

8番に象徴されるように、この日はことごとくカップに嫌われた。グリーンを外した1番は、3m弱のパーパットが一筋それてボギー発進。2番の7.5mのバーディパットはボール1個分外れて決まらない。ガードバンカーからの3打目を寄せた6番も、1mがカップに蹴られて2つ目のボギーが出た。

後半に入っても、ショットでチャンスを作りながらもショートパットが入らない。2.5mにつけた10番では、ボールがカップの右横で止まって「ああ」と思わず声が漏れた。6mにつけた11番(パー3)は、ラインに乗ったと思ったボールが再びカップに蹴られてヒザを折った。

週末は30位から首位を6打差で追う(撮影/田辺安啓(JJ))

15位から上位を目指した2日目は3バーディ、2ボギーの「69」にとどまり、首位に6打差の通算4アンダー30位に後退。午後5時30分頃にクラブハウスに戻ると、練習を控えてコースを去った。大会を折り返した時点の暫定フェデックスカップランキングは57位。まずは、次戦に進めるトップ50の圏内を目指す。(テネシー州メンフィス/谷口愛純)

プレーオフ第2戦への進出までもうひと踏ん張り(撮影/田辺安啓(JJ))

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