長崎県内で帰省ラッシュ コロナ5類移行後初のお盆 台風7号の心配も

帰省客らで混み合うJR長崎駅構内=11日午前11時32分、長崎市尾上町

 新型コロナウイルス感染症の5類移行後初めてのお盆を古里で過ごす人の帰省ラッシュが、県内でも11日、ピークを迎えた。各交通機関のターミナルは家族連れらで混雑した。
 長崎市尾上町のJR長崎駅は、大きなスーツケースを引く乗客でごった返した。名古屋市から長崎市へ帰省した横山由美子さん(74)と孫の心結さん(11)は15日、親戚24人の食事会に出席し、精霊流しを見て16日に帰る予定。「みんなと会えるのが楽しみ」としながらも「台風7号の状況次第では延泊するかも」と表情を曇らせた。
 JR九州によると、11日の西九州新幹線「かもめ」下り列車指定席は午前9時から午後4時まで、ほぼ満席となっている。自由席の乗車率は午後4時半時点で最大155%。佐世保線の在来線特急も最大180%と混み合った。同日は九州商船のジェットフォイル(長崎-福江)の長崎発もほぼ満席。長崎空港着の空の便も満席が相次いだ。
 Uターンのピークは西九州新幹線が16日になる見通し。ジェットフォイルの福江発は15、16日がほぼ満席になっている。


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