台風7号、大阪や京都へ最接近いつ?…近畿地方縦断の恐れ、8月14日6時の気象庁実況

台風7号の予想経路図=2023年8月14日午前6時時点の実況(気象庁HP引用)

 気象庁の8月14日午前6時の実況によると、強い台風7号は15日に紀伊半島あたりに上陸する恐れがある。近畿地方では14日午後から15日午後にかけて線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性がある。大阪府や京都府に最接近する時期について同庁の情報を基にまとめた。また参考に海外の気象予報機関の見方も調べた。

 強い台風7号は14日午前6時現在、八丈島の南西約260キロを1時間に10キロの速さで北西に進んでおり、中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速40メートル、最大瞬間風速55メートル。中心から全域110キロ以内は風速25メートル以上の暴風域、東側330キロ、西側220キロは風速15メートル以上の強い風が吹いている。

 今後、日本の南を北西寄りに進むとみられる。15日午前6時時点では潮岬(和歌山県)付近まで進行。台風が予報円の中心を通った場合、近畿地方を縦断するコースが予想されており、16日午前3時時点には福井市の西北西約120キロの日本海に抜けているとみられる。

 気象庁の14日午前3時時点の発表によると、大阪市が暴風域に入る確率は15日に日付が変わる頃から高まり始め、同日午前3~6時が26%、午前6~9時50%、午前9~正午68%。最高は同日正午~午後3時の73%で、午後3~6時54%、午後6~9時21%と下がっていく。

⇒【台風7号最新情報】大阪府で予想される雨量、風の強さは

 京都・亀岡は30%を上回っているのがが15日午前6時~午後9時。正午から午後6時までは60%を上回る。午後6時~午後9時は42%、午後9時~16日午前0時は15%と低くなっている。

⇒【台風7号】京都府で予想される雨量、風の強さ

 米軍合同台風警報センター(JTWC)の見方では気象庁同様、15日午前から16日午前にかけて近畿地方を縦断するとの見方で、14日夜頃から強風域に入る可能性があるとみている。ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)も同様の期間に最接近するとみており、15日は終日、暴風・強風に見舞われそうだ。予想進路にはまだ幅があり、コースが変わる可能性もある。帰省や旅行先から帰られない事態を避けるためにも最新の情報に注意が必要だ。⇒【台風7号最新】気象庁の進路予想と米軍、ヨーロッパの見方

ヨーロッパ中期予報センターの見方

 リアルタイムの気象情報を提供するチェコの企業「ウィンディ・ドットコム」では、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)によって提供された解析気象データを基に台風の10日先までの動きを、アニメーションを使い視覚的に分かりやすく知ることができる。画面左下の「▷」ボタンを押すと、台風の動きが再生される。

⇒8月12日午前、台風8号が発生…今後の進路予想は

台風による被害予想(CMAP)

 あいおいニッセイ同和損害保険が運営する気象のリアルタイム情報や台風、地震などの被害予測のサービス「CMAP」では、台風7号の接近に伴う被害の予測も示している。13日午前9時現在、三重県の被災率1.5%、和歌山県0.7%、愛知県0.6%と予測している。同サービスを搭載したスマホアプリ「ふくアプリ」では、市町別の予測被災率も分析している。⇒ふくアプリの詳細はこちら

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