5大メジャー予選通過の目標達成 古江彩佳「ちょっと“進化”できた」

古江彩佳は今季メジャー全5試合で決勝ラウンドに進んだ(撮影/村上航)

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 2日目(11日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

霧雨のような雨が降ったかと思えば、すぐに青空がのぞき、気温も変化。英国ならではの目まぐるしく変わるコンディションにあって、古江彩佳も前半2番でいきなり4mほどのパーパットを残すピンチに直面した。「パターに助けられて、うまく耐えられた」と話すように、苦しい前半をノーボギーで我慢できたことが大きかった。

後半の14番パー4、残り126ydから54度のウェッジショットがこの日のハイライト。「少し薄い当たりのミスヒット」と言いつつ、真っすぐ飛んだボールはラインに乗ってカップに消えた。ショットでつけきれず、7番のバーディ1個にとどまっていた展開を大いに助ける一打となった。

メジャーが成長を実感する舞台となっている(撮影/村上航)

通算2アンダー18位につけて週末へ進み、これで今季メジャー5試合は全て予選通過を果たした。昨季はメジャー3試合で予選落ち。この大会もルーキー優勝の翌週でカットラインに1打届かなかった。「メジャーのセッティングはやっぱり難しい。その大きい大会で4日間戦えなかった悔しさが残っていた」。今季に持ち越した課題をしっかりとクリアし、「そこはまず目標にしていたのでうれしい。ちょっとは“進化”できたかな」と笑いながら胸を張る。

週末にかける自身への期待も大きい(撮影/村上航)

今季メジャー3度目のトップ10入りはもちろん、その上も十分に狙っていけるポジション。「あしたからもアンダーで、少しでも(上位に)近づければ。全体的にはショットもパットも悪くない。パターも打ち切れているので、それを続けながら、集中して頑張れれば」。心置きなく、待望のメジャーの週末を回る。(イングランド・サリー/亀山泰宏)

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