西村優菜「耐えた時間のご褒美」 メジャーの週末を引き寄せる“3度目”イーグル

再び2日目のイーグルで予選通過を引き寄せた西村優菜(撮影/村上航)

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 2日目(11日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

10番までに2ボギーを喫し、カットラインが背後に迫って中盤を迎えた西村優菜。苦しい状況で13番はティショットがヘザーの群生地につかまった。「ガッツリ(入っている状況)、でした」。フェアウェイに出すだけとなっても、残り100ydほどから2打で切り抜ける“ガッツパー”が気持ちを奮い立たせてくれた。

「きょうはずっと苦しくて、後半もティショットが荒れていた。そこで耐えた時間が、いいご褒美として来たのかな」。我慢のプレーが続く中、終盤16番(パー5)のイーグルが重い空気を吹き飛ばす。「今回はショットインじゃないですよ」と笑ったのは、4月「シェブロン選手権」、6月「KPMG全米女子プロ」といずれも第2ラウンドのパー4でイーグルを決めて週末に滑り込んでいたから。

終盤のイーグルで重い空気を一掃(撮影/村上航)

この日は476ydと短い設定である分、セカンドが奥にこぼれることも警戒しなくてはならないホールでもある。残り194ydから大きめの9Wを持ったのは、フェアウェイの逆目に止まったボールのライを踏まえてのこと。しっかりと2オンに成功し、7mのスライスラインを沈めて一気にスコアを戻した。

「絶対に獲りたいホールで獲れて、(状態が)悪いなりに頑張れたと思う」。モヤモヤを自らの一打で振り払い、通算1アンダー28位とまだまだ上位を目指していける位置で残り36ホールに向かう。

上位進出へモチベーション高く週末へ向かう(撮影/村上航)

「1人(首位が)飛び抜けているんですけど、次(2位グループ)とは、そんなに大きな差はない。しっかり自分が伸ばしていけるゴルフをしたい」。上だけを見て戦える週末がうれしい。(イングランド・サリー/亀山泰宏)

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