初メジャーで予選通過も悔しさいっぱい 櫻井心那「まだ優勝も諦めていない」

初メジャーにも物怖じせず。櫻井心那は28位で決勝へ(撮影/村上航)

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 2日目(11日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

初めての海外メジャーで決勝ラウンド進出を決めた。それでも、櫻井心那は「ひどいゴルフだったなって悔しさが大きい」と言った。

初日は2打差7位の好発進。「予選(通過)とかはあまり考えてなかった。(いいプレーができれば)予選は通れるし、きょう3アンダーを目標にスタートした」。上だけを見て出たが、序盤に降った一時的な雨がグリーン上の感覚に影響を及ぼした。

ショットでつくったチャンスを生かし切れなかった(撮影/村上航)

前半7番で3パットボギー。9番(パー3)ではロングパットが思った以上にカップに届かなかった。パーで切り抜けてもタッチへの迷いが膨らみ、続く10番で「大ショート」からボギー。「チャンスについても入らないし、ホントにパッティングに苦しんだ一日。最後までタッチをつかむことができずに終わっちゃった」と振り返る。

11番(パー5)でバーディを奪い返したものの、直後の3ホール連続でチャンスを生かせなかった。引きずられる形で15番、16番(パー5)とショットでミス。「(試合が)終わってみたらあるかもしれないけど、通過したうれしさは、いまは全然なくて…」。予選をクリアできた充実感よりも、上位争いで一歩後退したことへの歯がゆさがにじむ。

納得のプレーで週末を終えたい(撮影/村上航)

「全然、まだ優勝も諦めてないですし、あしたもガンガン攻めて、行けるところまで上がりたい」。首位と9打差で迎える残り36ホールを前にのぞかせた強烈な勝負師の顔。19歳の目に闘志は宿ったままだ。(イングランド・サリー/亀山泰宏)

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