キャセイ、上半期42億ドルの黒字

キャセイパシフィック航空は新型コロナ禍の影響から脱却して黒字化に成功した。8月10日付香港各紙によると、キャセイの上半期の収益は42億6800万ドルの黒字となり、前年同期の赤字50億ドルの局面から転換した。これに伴いキャセイは再建に向けて3大戦略を決定。年末までに政府から優先株の半分を買い戻すことが含まれ、総額97億5000万ドルに相当する。今後1年ですべての優先株を買い戻すと同時に32機の機材購入、職員に対して3年の利潤分配スキームを推進する。キャセイのパトリック・ハーリー会長は記者会見で「キャセイ復活はすでに軌道に乗った。回復は出遅れたものの、スピードは速い」と指摘。キャセイの回復は域内の他の競争相手に比べて約1年後れを取っていたが、旅客輸送力は昨年の最低時にわずか3%だったのが現在の約60%まで回復し、年末までに70%に達すると説明した。

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