先月の広島県内の企業の倒産件数は、2か月連続で前の年の同じ月を上回ったことが分かりました。
帝国データバンク広島支店によりますと、先月の県内企業の倒産件数は前の年の同じ月より3件多い10件でした。前の年の同じ月を上回るのは6月に続いて2か月連続となります。
一方、負債総額は8億2400万円で、前の年の同じ月より31.8%減少しました。倒産した企業は業種別で「小売」と「サービス」が3件ずつで最も多く、主な原因はいずれも「販売不振」だということです。
帝国データバンク広島支店は「ポストコロナに向けた経済活動が正常化し、インバウンド需要も回復しているため、幅広い分野で業績は持ち直している」と話しています。その一方で、「深刻な人手不足で人件費が高騰し、物価上昇が想定以上に長期化している。多くの企業は備える必要がある」と指摘しています。