【台風情報】台風7号進路予想 お盆に本州に接近・上陸のおそれ 気象庁&米軍・海外予報の傾向そろう 台風の目も

台風7号 お盆の東日本を直撃・上陸も 強い勢力で北上

台風7号は10日(木)午後には父島の南東にあって時速15km/sで北西へ向かっています。現在、台風は発達期にあって強い勢力となりました。

気象庁(10日午後7時発表)

気象庁の進路予想では、このあと進路を次第に北寄りへと変えてさらに発達しながら北上する予想です。上空の太平洋高気圧が日本付近に張り出しているため北上のスピードはゆっくりです。

14日(月)午後3時には東海地方の沖合を中心とする予報円に、15日(火)午後3時には東海地方を中心とした予報円に強い勢力で達する予想です。

台風7号が発達しながら北上が予想されるのは、海面水温が29℃以上と高くなっている海域を進むとみられるためです。

アメリカ海軍(10日午後3時発表)

気象庁の予想と同じように北上して日本列島へと向かう進路予想となっています。こちらも5日先の予報円はまだ大きいものの、東日本に上陸するおそれがあることを示しています。

ところで気象庁の進路予想で示される予報円は「その時間に台風の中心が入る確率が70%の円」です。5日先の予報円は日本の東海上から近畿地方が含まれる大きな円となっていますが、予報円の大きさは予想のブレ幅を表します。そのあたりを海外予報機関の予想データなども参考にみていきます。

ヨーロッパ中期予報センター(10日午前9時予想)

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

ヨーロッパモデルのアンサンブル予想結果(132時間先まで)を見ると、一つひとつのラインが個別の計算結果です。東日本方面へ向かう予想が多いことがわかりますが、その方向にはバラツキがあることがわかります。一部は西日本や日本の東海上に向かうものもあります。予報円の大きさはこうした予想のブレ幅が反映されています。

アメリカ海洋大気庁(10日午前9時予想)

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報(240時間先まで)でも、大まかな傾向はヨーロッパモデルと変わりません。

上空の太平洋高気圧の強まり方や、週末に大陸から進んでくる上空の気圧の谷によって偏西風が蛇行するタイミングなどが台風7号の進路を決めるカギとなりそうです。

気象庁や海外の予報機関の進路予想をみると、台風7号はお盆に関西~関東にかけての本州のどこかに接近・上陸する可能性が高まりつつあります。

大雨や暴風など大荒れの天気となるほか、お盆休みと重なり、交通機関にも大きな影響が出るおそれがあります。今後の最新情報に注意してください。

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