台風7号は8月15日に近畿地方を通過し、14日午後から15日午後にかけて線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急速に高まる可能性がある。京都府は14日昼過ぎから大気が不安定な状態になる見込み。京都地方気象台の14日朝の発表を基に予想される雨量や風の強さをまとめた。
強い台風7号は14日午前6時現在、八丈島の南西約260キロを1時間に10キロの速さで北西に進んでおり、中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速40メートル、最大瞬間風速55メートル。中心から全域110キロ以内は風速25メートル以上の暴風域、東側330キロ、西側220キロは風速15メートル以上の強い風が吹いている。
台風の接近に伴って京都府では14日昼過ぎから台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となるとみられる。15日朝から夜のはじめ頃にかけては非常に強い風が吹く見込みで、15日昼前から夜のはじめ頃にかけては局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降るとの予報だ。北部の海上では15日はしけるとみられ、大潮による潮位の高い時期に加え、台風の接近による影響で、北部の海岸や河口付近の低地では、高潮に十分注意が必要となる。また京都地方気象台は暴風、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒するよう呼びかけている。
予想進路にはまだ幅があり、台風の接近時期やコースが変わる可能性もある。最新の情報に注意が必要だ。⇒【台風7号最新】気象庁の進路予想と米軍、ヨーロッパの見方
京都府の風の予想
8月14日に予想される最大風速（最大瞬間風速）
北部陸上 12メートル（25メートル）
北部海上 15メートル（25メートル）
南部陸上 15メートル（30メートル） 8月15日に予想される最大風速（最大瞬間風速）
北部陸上 20メートル（35メートル）
北部海上 25メートル（35メートル）
南部陸上 20メートル（35メートル）
京都府の雨の予想
8月15日に予想される1時間降水量
北部 50ミリ
南部 50ミリ 8月14日6時から15日6時の24時間予想降水量
北部 80ミリ
南部 100ミリ 8月15日6時から16日6時の24時間予想降水量
北部 100から200ミリ
南部 200から300ミリ ※いずれも多い所の予想雨量。線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増える恐れがある。
京都府の波の予想
8月14日に予想される波の高さ
北部 3メートル 8月15日に予想される波の高さ
北部 5メートル
高潮の予想
8月15日に予想される最高潮位
北部 標高 0.9メートル （京都地方気象台、8月14日午前6時24分発表）
台風による被害予想（CMAP）
あいおいニッセイ同和損害保険が運営する気象のリアルタイム情報や台風、地震などの被害予測のサービス「CMAP」では、台風7号の接近に伴う被害の予測も示している。13日午前9時現在、三重県の被災率1.5％、和歌山県0.7％、愛知県0.6％と予測している。同サービスを搭載したスマホアプリ「ふくアプリ」では、市町別の予測被災率も分析している。⇒ふくアプリの詳細はこちら
