11日、静岡市葵区で歩行者天国に車が突っ込み、3人がけがをした事件で、車を運転していた男が「交際相手との関係で悩みがあった」などと供述していることが新たにわかりました。
殺人未遂の疑いで13日送検されたのは静岡市駿河区丸子の会社員( 26)。この事件は11日午後6時ごろ、静岡市葵区七間町で開かれていた夜店市の歩行者天国に車が突っ込み2歳の男の子を含む3人にけがをさせたものです。現場にいた人などによりますと男は車から降りて、離れようとしたところを近くにいた人たちに取り押さえられたと言います。
当時の状況を目撃していた人は―
露店の店員(女性)
「ヨーヨー釣りの横をゆっくり車が入っていった。減速する様子はなく親子などが座っている机に突っ込んでいった。」
露店の店員(男性)
「車が突っ込んできた音と悲鳴運転手が逃げようとして運転席から出てきたところを取り押さえられた。」
事件から一夜明けた12日警察は、男の関係先で家宅捜索を行い、このうち、自宅ではおよそ1時間かけて証拠品を押収しました。捜査関係者によりますと男は、当初「むしゃくしゃしてやった」と話していましたが、その後の警察の調べに対し容疑を認めたうえで、「交際相手との関係で悩みがあった」などと供述していることが新たにわかりました。
男の父親がきのう、報道陣の取材に応じました。
父親
「本当に明るくて、人に対して優しい人間だった なんで昨日みたいな事件を起こしてしまったのか 驚きしかない」
警察は男の犯行の動機を追及するとともに夜店市最終日の13日も警戒を強化しています。