カイセド獲得が失敗に終わりそうなリバプールをイングランドのレジェンドが非難「恥ずかしいこと」「合意前に選手の意思を確認しなければ」

[写真:Getty Images]

アラン・シアラー氏がブライトン&ホーヴ・アルビオンのエクアドル代表MFモイセス・カイセドの獲得に失敗しそうなリバプールに言及した。イギリス『メトロ』が伝えている。

今夏は早い時期からチェルシーへの移籍が取り沙汰され、すでに個人合意に達しているとも言われていたカイセド。そんな中、中盤の補強を目論むリバプールがブライトンに対してイギリス史上最高額となる1億1000万ポンド(約202億2000万円)程度のオファーを提示し、クラブ間合意に達したことが報じられていた。

ユルゲン・クロップ監督も11日の公式会見でカイセドの加入をほのめかしたが、欧州の移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は、カイセドのチェルシー移籍の可能性がまだ十分にあると発信。カイセドはリバプールとの交渉の中でチェルシー移籍だけを望んでいる旨を伝えているようで、チェルシーも条件を改善した新たなオファーをブライトンに提示すると見込まれている。

このような状況を受け、現役時代にブラックバーンやニューカッスルなどで活躍したシアラー氏がリバプールの段取りの悪さを非難。ポッドキャスト『The Rest Is Football』で、もっと入念に調査しておくべきだったと指摘している。

「もしそうだとしたら、リバプールにとってはかなり恥ずかしいことだ」

「1億1100万ポンドで合意したのに、突然選手がこう言ったんだ、『ノーサンキュー、君のところに行くつもりはない。代わりにロンドンに行く』と」

「リバプールにとって良いことではない。下調べとデューデリジェンス(事前調査)を行い、合意に達する前に選手が加入を望んでいるかどうかを確認しなければならない」

ブラジル代表MFファビーニョやイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンの抜けた穴を埋めたいリバプール。カイセドの話が出るまではサウサンプトンのベルギー代表MFロメオ・ラヴィア(19)がメインターゲットと目されていたが、望むような選手を移籍市場閉幕までに獲得することができるのだろうか。

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