岩手県内、沿岸北部中心に大雨 岩泉・小本で観測史上最大更新

 14日の岩手県内は湿った暖気や前線の影響で、沿岸北部を中心に大雨となっている。24時間降水量は岩泉・小本が午前11時10分までに574.5ミリを記録し、観測史上最大を更新した。盛岡地方気象台によると、15日も警報級の大雨となる所がある見込み。

 12日午前0時の降り始めから14日午前11時までの降水量(速報値)は岩泉・小本635.5ミリ、普代239.0ミリ、久慈・下戸鎖251.5ミリ、大槌167.5ミリ、岩泉199.5ミリなど。

 同気象台によると、14日午後から雷を伴う大雨となる所がある見込みで、予想1時間降水量は内陸と沿岸南部40ミリ、沿岸北部60ミリ。暖気の流入が強まる今夜から15日朝にかけて特に雨脚が強まる見通し。

 降り続く大雨で命の危険が及ぶ土砂災害が発生する危険性が非常に高まっているとして、県と同気象台は宮古、岩泉、田野畑の3市町村に土砂災害警戒情報を発表している。

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