大雨で住家・道路被害や交通網に乱れ 岩泉、宮古に避難所開設

豪雨の影響で土砂や水に埋まった道路=14日午前10時2分、岩泉町中島

 岩手県内は降り続く大雨の影響で14日、住家・道路被害や交通網の乱れが相次いでいる。

 県によると、午前10時現在、住家の浸水被害は岩泉町の小本・中島地区で床上1件、床下3件。人的被害は確認されていない。岩泉町と宮古市で避難所を開設中。

 岩泉町小本地区の周辺では道路の冠水や土砂流入が複数発生。自営業鈴木孝徳さん(69)は自宅兼店舗に泥水が入った。「昨晩は雨が強くて驚いた。今片付けに追われている」と語った。

 宮古市危機管理課によると、午前10時現在、田老摂待地区で市道や農道に土砂が流入し、通行できない箇所が複数ある。

 三陸国道事務所によると、岩泉町小本の国道45号が土砂流入で通行止め。三陸道の田老北―田野畑中央IC間は午前11時15分に通行止めが解除となった。

 三陸鉄道リアス線は午前10時現在、田野畑―久慈駅間で運転を見合わせ、この区間で代行バスを運行。宮古―田野畑駅間は本数を減らして運行している。

 東北電力ネットワーク岩手支社によると、木が高圧線に接触するなど停電が発生。午前11時現在、宮古市田老で20戸、田野畑村で230戸が復旧していない。

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