リンドウ収穫、高校生と初連携 西和賀、安定出荷に向け

生産者から助言を受けてリンドウを摘み取る西和賀高の生徒

 お盆に需要のピークを迎えるリンドウの安定出荷に向けて、西和賀町で高校生による収穫支援が行われた。人口減少と高齢化が進む中、近年は短期作業員の確保が難しく、同町沢内の弁天地区営農組合(高橋宏組合長)が町や西和賀高(助川剛栄(よしはる)校長、生徒97人)と初めて連携。生徒はボランティアやアルバイトの立場で地域貢献や社会経験を積む、生きた学びを実践した。

 12日は時折雨に見舞われながら、弁天地区の農地で生徒11人が作業。花が開きすぎて出荷に適さないものを摘み取り、来季の生育に備えた。北上市から通学する佐藤彪磨(ひゅうま)さん(3年)は「温かく迎えてくれて、社会経験や地域との交流を深めることができた」と学びを得た。

 同組合は、東京や関西方面の市場に出荷している。店頭に並ぶまで4~5日かかるため、お盆前が作業のピークに当たる。7月27日~8月6日には3年生を中心に24人がアルバイトとして登録し、摘み取りに汗を流してきた。

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