「悔しいが一番」 山下美夢有はメジャー“リベンジ”に早くも意欲

悔しくても愛嬌は忘れない(撮影/村上航)

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 最終日(13日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

4日間でオーバーパーを打ったのは、最も強い風が吹いた3日目の「76」だけ。あとの3ラウンドでアンダーパーをそろえ、最終日も「70」で締めくくった山下美夢有だったが悔しさいっぱいだった。

通算イーブンでもオーバーパーは3日目だけ(撮影/村上航)

「もうちょっと伸ばしたかった。もったいないボギーをひとつ打ってしまった」。13番で最初のボギーを喫した直後、14番で重なった2個目が悔しい。1Wショットが入れれば“出すだけ”のバンカーにつかまった。3打目のアイアンショットで傾斜も利用してピンに絡めながら、パーパットを決めきれなかった。

最終日は31パット。ライン読みに苦戦した(撮影/村上航)

前日は強風もあって縦距離に苦戦したアイアンも、パーオン率77.78%(14/18)を記録するまで修正。一方で合計31パットを要したグリーン上は「ラインが合っていなかったと思う」と読みの部分で苦労したことをうかがわせる。

思いは早くも来年のメジャーへ、リベンジへ(撮影/村上航)

目標に掲げていたノーボギーラウンドも達成できず、通算イーブンパー21位でも「一番は悔しい。あんまり楽しめてはいないと思う」とプライドをにじませた。「全米女子オープン」で予選落ち、「アムンディ エビアン選手権」は48位。日本ツアーの年間女王として戦ったメジャー3試合で力を発揮しきれなかった。

「メジャーで上位で戦いたい。(そのためには)考え方も、マネジメントもレベルアップしないといけない。足りない部分が多いし、帰ってからも来年に向けて頑張っていきたい」。間を置かずに復帰する国内ツアーを戦いながら、視線は2024年メジャーでのリベンジにも向いている。(イングランド・サリー/亀山泰宏)

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