台風7号接近 JR新神戸駅、帰宅の前倒しや払い戻しの乗客で混雑「せっかくの夏休みなのに」

切符の払い戻しなどで混雑するJR新神戸駅の窓口=14日午後、神戸市中央区加納町1(撮影・斎藤雅志)

 台風7号の接近に伴い、JR西日本は15日、山陽新幹線の新大阪-岡山間で始発から終日、運転を取りやめる。JR東海も終日、東海道新幹線の名古屋-新大阪間で運転を取りやめ、山陽新幹線各駅から東京方面へ行けなくなる。14日、JR新神戸駅(神戸市中央区)では、帰宅の前倒しや払い戻しなどで混雑が見られた。

 父の仕事の関係でアメリカで暮らす10歳の女の子は、久しぶりに会う祖母と有馬温泉へ旅行に行っていたが、計画運休により祖母宅がある広島へ帰れなくなるため、1日早く帰宅することに。「せっかくの夏休みなのに、何で台風とかぶってしまうの…」と肩を落とした。

 神戸の実家に帰省していた会社員の男性(27)は15日の新幹線で博多に帰る予定だったが、「計画運休のことを昨日ネットで知り、仕方ないので1日早く帰ろうと、今日のチケットを予約した」と話した。

 佐賀県鳥栖市に住む、会社員の男性(46)は、鳥栖工業高校に通う息子と甲子園に出場している野球部を応援しに甲子園へ。14日の2回戦で強豪の日大三高に敗戦し、佐賀に帰宅するという。

 「台風6号の影響で沖縄旅行はキャンセルになった。今回も関西に近づいていると聞き、甲子園に行くか迷ったが、ギリギリのところで帰れそうで良かった。台風に翻弄されたお盆だった」と苦笑い。(大高 碧)

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