タリバン、女性への抑圧苛烈に 復権2年、テロ組織と「共生」

アフガニスタンの首都カブールにある市場=12日(共同)

 【カブール共同】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧、復権して15日で2年。女性は原則小学校にしか通えず、就労制限も強化され、抑圧は苛烈になった。国内で活動するテロ組織と「共生関係」を築き、国際社会からの政権承認は遠のく一方だ。再び「テロの温床」となる懸念もあり経済制裁は続き、国民は貧困に苦しんでいる。

 かつて自爆テロを繰り返したタリバンと、国際社会の後押しした旧民主政権による戦闘は終結し、現在のカブールは一見穏やかだ。だが独自解釈するイスラム法に基づき、宗教警察は女性の服装制限などの取り締まりを強化した。

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