広島カープ-中日3連戦 延長12回も… 不動の3番・秋山離脱… 小園が豪快弾 延長10回にドラマ 堂林ホームラン

勝負の8月に入り、足踏みが続く広島カープ。8月11日(金・祝)からは名古屋で中日との3連戦でした。

8月11日(金・祝)

金曜日の初戦。2点を追うカープは、3回、坂倉将吾 と 堂林翔太 の連打をきっかけにノーアウト・満塁のチャンスを作ります。打席には1番・菊池涼介 。しかし、内野ゴロを打たされ、ダブルプレー。1点を返すにとどまります。

再び2点のリードを許して迎えた7回。1アウト・3塁・1塁のチャンスで 新井貴浩 監督が仕掛けます。8番・堂林の打席で、1塁ランナーの代走・大盛穂 が盗塁を試みますが、失敗。

嫌な空気のまま、2アウト・3塁となりますが、打席の堂林が2ボールからの3球目をジャストミート。今シーズン、まだホームランを打たれていなかった中日・勝野から値千金の同点2ラン。試合は延長戦に突入します。

3対3のまま迎えた12回表。カープは、2アウトから3つのフォアボールを選んで満塁とします。ピッチャーの打順で代打は、野間峻祥 。コンディション不良により直近の3試合を欠場していました。フルカウントまで持ち込みますが、最後はバットが空を切り、三振。4時間10分の熱戦の末、引き分けに終わりました。

8月12日(土)

土曜日、背番号18が、マウンドに戻ってきました。右手のマメの影響で2週間ぶりの先発となった 森下暢仁 。1回のマウンド、24試合連続ヒット中の好調1番・岡林に初球を打たれると、5連打を許し、3失点。まさかまさかの苦しい立ち上がりとなります。

その後も今シーズン、最多の5つのフォアボールを出しますが、2回以降は1安打無失点。7回まで投げ、ゲームをつくりました。

一方の打線は、今シーズン、全試合で3番を務めていた 秋山翔吾が、けがで抹消。新たな打線で挑みましたが、中日先発の 高橋宏斗 の前に7回まで2安打に押さえられ、ホームが踏めません。

それでも意地を見せたいカープは、8回、1アウト・1塁で1番・小園海斗 。高目の変化球をとらえると、広いバンテリンドームのバックスクリーンへ。1か月ぶりの第3号は2ランとなり、1点差に詰め寄ります。

しかし、9回は、防御率0.00のマルティネスに押さえられ、ゲームセット。引き分けをはさみ、今シーズン初の5連敗となりました。

8月13日(日)

日曜日、苦しい流れを変えるべく、先発を託されたのは、遠藤淳志 でした。開幕5戦目に先発し、新井カープに初勝利をプレゼントした6年目・右腕は、3か月ぶりの1軍マウンドで躍動。新たに習得したツーシームも有効に使いながらスコアボードにゼロを並べます。

ところが、7回無失点の遠藤を打線が援護できません。中日の先発・柳の前にノーヒットが続き、気がつけば9回2アウト。野間峻祥が、フォアボールで出塁すると、野間に代走・羽月隆太郎 。警戒される中、盗塁を決め、2アウト・2塁とチャンスを広げます。

打席は、けがの 秋山翔吾 に代わり前日から3番に入る 上本崇司 。しかし、センターフライ。柳に9回をノーヒットに押さえられてしまいます。

0対0のまま迎えた10回、マウンドは、2番手のマルティネス。依然、1回からノーヒットが続く中、2アウト・ランナーなしで 堂林翔太 。チーム初ヒットが、左中間スタンドへ! 開幕から防御率0.00を継続する龍の守護神から1安打で1点を奪います。

連敗ストップが見えてきた10回ウラ。守護神として無敗の 矢崎拓也 がマウンドに上がりますが、4番・石川昂弥 に同点ソロを打たれます。続く5番・宇佐見の当たりは、無情にもライトスタンド最前列へ突き刺さり、まさかの結末。引き分けをはさみ、6連敗となってしまいました。

― あす8月15日(火)から本拠地マツダスタジアムで首位・阪神との3連戦です。予告先発の 大瀬良大地 に連敗ストップを期待します。

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