けがから復帰 広島カープ 4番・西川龍馬 秋山翔吾 先制打に坂倉将吾 10号 さらに小園海斗 活躍も…(8日・ヤクルト戦)

ビジター6連戦がスタートした8日、待ちに待った 西川龍馬 が、1軍に復帰して、いきなりやってくれました。

今シーズン、1勝5敗と鬼門・神宮での初戦。わき腹の肉離れで離脱していた西川が20試合ぶりに1軍復帰し、即4番スタメンで起用されました。

1回。その西川へ、いい流れを1番・菊池涼介 が作ります。43歳、石川の変化球をはじき返し、センター前ヒットで出塁。すると、カープ移籍後、神宮では打率4割5分を超える3番・秋山翔吾。逆方向へ大きな当たりがフェンスに直撃。大きくはねかえる間に1塁から菊池が還り、先制します。

そして、タイムリーの秋山を2塁に置き、いいところで4番が登場。鯉の天才・西川。甘く入った変化球を見逃しませんでした。けが前と変わらない華麗なバッティングで2点目を挙げます。

2回には、ヤクルト相手に今季、3本のホームランを放っている7番・坂倉将吾 。「みんなの作ってくれたいい波に乗れてよかったです」と3年連続2ケタホームランとなる10号アーチ。3対0とリードを広げます。

さらに8番・堂林翔太 が、ツーベースでチャンスを作ると、ことし、バントの失敗がない 九里亜蓮 がしっかり送って、3塁とします。

打席は、1回にヒットの菊池。果敢に堂林はホームを狙いますが、ここはタッチアウト。追加点とはなりません。

直後の守り、先発・九里が乱れます。先頭へのフォアボールから犠牲フライで1点を失うとその後、2アウト・3塁・2塁のピンチで1番・塩見。打球はレフト前へ。西川の懸命なバックホームも間に合わず、2人のランナーが生還。3点のリードを守り切れません。

さらに3回。先頭は、昨シーズンセリーグ3冠王の村上。高々と舞い上がった打球はライトスタンドへ。村上の20号ソロで勝ち越されます。

追うカープは7回、1アウト・ランナー2塁で代打の切り札・松山竜平 。落ちれば同点でしたが、レフト・内山の超ファインプレーに阻まれます。

それでも2アウト・3塁・1塁とチャンスを広げ、打席は得点圏打率4割超えの2番・小園海斗 。ショートゴロに万事休すと思いきや、“がむしゃら” な走塁でセーフに。若鯉の内野安打で同点に追いつきます。

その裏のマウンドは、中継ぎで6勝0敗のターリー。しかし、先頭バッターへストレートのフォアボールを与えると、坂倉がパスボール…。ノーヒットで得点圏にランナーを背負うと、3番・山田に3塁線を破られ、再び勝ち越されてしまいます。

あきらめないカープは、9回、ヤクルトの守護神・田口から先頭の坂倉がフォアボールで出ると、続く堂林は手堅く送りバント。同点のランナーを2塁に置き、代打は 會澤翼 。前進守備のライトの頭を越えそうで越えません。

それでもタッチアップでランナーは3塁へ。2アウトでバッターは1番・菊池でしたが、あと1本が出ず、接戦をものにできなかったカープ。首位・阪神とのゲーム差が3.5と広がりました。

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