金正恩氏が「鈍感」と批判 台風被災地で行政幹部らを

台風6号で被害が出た北朝鮮東部江原道で、傘も差さずにぬれながら復旧活動を指導する金正恩朝鮮労働党総書記(左)(朝鮮中央通信=共同)

 【北京共同】北朝鮮メディアは14日、金正恩朝鮮労働党総書記が台風6号による大雨などで農地が冠水する被害が出た同国東部、江原道で復旧作業を指導した際、現地の行政機関幹部らが「(災害に対する)国家的措置に鈍感で、何の対策も取らなかった結果、他の地域より大きな被害を招いた」と述べ、対応を批判した。

 北朝鮮メディアは10日、江原道・高城で20時間に324ミリの豪雨を記録したと報じていた。江原道では堤防が決壊し200ヘクタール余りの農地が冠水したとされ、豪雨はこの地域に集中したもようだ。

 金正恩氏は、被害の原因は幹部らの「慢性化した無責任な態度」にあると指摘した。

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