バルセロナ所属のスウェーデン女子FW、盟友相手の女子W杯準決勝へ「日本戦と同じようにプレーできれば」

[写真:Getty Images]

スペインの面々を知るスウェーデン女子代表FWフリドリーナ・ロルフォが、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)準決勝への意気込みを語った。国際サッカー連盟(FIFA)が伝えた。

東京オリンピックで銀メダルに輝いたスウェーデンは、今大会でも貫禄を見せ、グループステージを無傷の3戦全勝で突破した。

ノックアウトステージではラウンド16でPK戦の末にアメリカ女子代表の3連覇を阻み、準々決勝では一躍注目を集めたなでしこジャパンを撃破。優勝候補の上がる通り、力強くアグレッシブでありながら我慢もできる、柔軟性のある戦い方で勝ち進んできた。15日の準決勝ではスペイン女子代表と相まみえる。

バルセロナで昨季のUEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)を制したロルフォにとって、スペインには知った顔が多数。「毎試合彼女たちを応援してきましたし、トーナメント中ずっとお互いにメッセージを送り合ってきました。向こうが勝ったとき、私たちが勝ったときにはおめでとうと言い合いました」と、クラブでの絆をうかがわせる。

バルセロナでもスペインでもチームの枢軸を担うアイタナ・ボンマティは特に仲の良い1人とのこと。「彼女は本当に素晴らしい」と、警戒以上に賛辞を惜しまない。

「彼女は所属チームの中で最も親しい友人の一人です。バルセロナで素晴らしいシーズンを過ごし、ワールドカップでも素晴らしい時を過ごしていますね。(ピッチに)変化をもたらす選手ですし、スキルとゲームを読む能力は独特です。人々はよく彼女の話をしていますが、まだ評価が実際の価値に届いていないとさえ思いますよ」

スウェーデンはオリンピックでは2大会連続の2位。また、W杯でも前回フランス大会の3位をはじめ、9大会のうち7大会でベスト8入りという強豪ながらも、最高成績は準優勝。当然今大会に懸ける想いは強い。

左サイドで力強いスプリントを繰り返すロルフォも、悲願の初タイトルへ力強く意気込みを述べた。

「今回、我々はまた素晴らしいチームと対戦することになりますが、大きな自信を持っています。スペインに勝つとは約束できませんが、全力を尽くすことは約束できます。日本戦と同じようにプレーできれば、決勝に進出できるチャンスがあると思いますし、スウェーデン代表と国民のためにこのタイトルを勝ち取りたいと思っています」

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