【シンガポール】DBS、シティ台湾の個人向け事業買収完了[金融]

シンガポールの金融最大手DBS銀行は14日、米金融大手シティグループの台湾の個人向け銀行部門の買収を完了したと発表した。台湾の外資系銀行として資産ベースで最大規模となった。

13日までに、シティの台湾法人である花旗(台湾)銀行の個人向け部門「シティ・コンシューマー・タイワン」の、星展(台湾)商業銀行(DBS台湾)への統合を完了した。シティ・コンシューマー・タイワンの従業員約3,000人は、DBS台湾に移した。

統合後のDBS台湾は、個人向け事業の顧客数が従来の2倍以上の約110万人、総融資残高は1.5倍の約320億Sドル(3兆4,230億円)、総預金残高は1.6倍の約360億Sドル、クレジットカード発行枚数は5倍近くの300万枚超、運用資産は3倍超の120億Sドルとなった。

DBSのピユシュ・グプタ最高経営責任者(CEO)は、「シティ(コンシューマー・タイワン)の事業を取り込んだことで、台湾における個人向け事業の成長を少なくとも10年間加速させることができる」と語った。

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