カイセドの新天地はチェルシー。去就問題が遂に決着

写真:チェルシー加入が発表されたカイセド ©Getty Images

チェルシーはブライトンからエクアドル代表MFモイセス・カイセドを獲得したことを発表した。14日、クラブ公式サイトが伝えている。

昨シーズン冬の移籍市場から続いた去就問題がようやく決着を迎えた。契約は2031年6月30日までの8年間で、さらに1年間の延長オプションも付随する長期契約になっている。

チェルシーはカイセドを巡って継続的な関心を示していたが、複数回に渡るオファーはいずれもブライトンが設定する売値の1億ポンドに届かず。しかし、交渉が停滞気味になっていたところに突如リヴァプールが1億1000万ポンドのオファーを提示し状況が一変。一時はリヴァプールとブライトンのクラブ間合意が報道されたものの、カイセド本人がチェルシー加入を熱望していたこともあり、最終的にチェルシーがリヴァプールのオファーを上回る1億ポンド+パフォーマンスに基づく1500万ポンドのアドオンを支払うことで合意に至った。

総額1億1500万ポンド(約212億円)というパッケージは史上3番目に高額な移籍金となり、イギリス国内では今年1月にチェルシーがベンフィカからエンソ・フェルナンデスを獲得する際に支払った1億700万ポンドを抜き、史上最高額となる。

カイセドは母国のインデペンディエンテ・デル・バジェで2019年にトップチームデビューを果たすと、2021年冬にブライトンへと加入。同年8月からベルギーのベールスホットにローンで加わり経験を積んだ後、2022年1月にブライトンへ復帰した。復帰後は中盤の底を主戦場に類稀なるボール奪取能力を発揮し、昨シーズンはクラブ史上最高順位となるプレミアリーグ6位フィニッシュに貢献していた。

また、今回の高額な移籍金を受けて、元所属先のインデペンディエンテ・デル・バジェは2300万ポンド(約42億円)もの大金を受け取ることに。これはカイセドのブライトン移籍時に結んだ契約に含まれるセルオン条項によるもので、再売却時の移籍金の20パーセントがインデペンディエンテに支払われるという内容になっている。

カイセドはクラブの公式サイトを通じて以下のようにコメントしている。

「チェルシーに加わることができてとても幸せだ。この偉大なクラブでの挑戦にワクワクしている。チェルシーが連絡してきた時、二度考える必要はなかった。僕は僕がこのクラブとサインしたいことを知っていた。夢が叶ったし、チームに加わることが待ちきれないよ」

© 株式会社SPOTV JAPAN