ニジェールで追放大統領訴追へ 反逆罪、軍事政権が方針

ニジェールのバズム大統領=6月(ロイター=共同)

 【ナイロビ共同】西アフリカ・ニジェールでクーデターを起こした軍事政権は13日、追放を宣言したバズム大統領を反逆罪で訴追する方針を発表した。バズム氏が外国の指導者らに軍事介入を正当化するために虚偽の説明をし、平和的な政権移行の妨害を試みたとしている。有罪になった場合、死刑もあり得る。AP通信などが14日報じた。

 クーデターを巡っては、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)が事態解決へ軍事介入も辞さない構えだ。軍政指導者のチアニ将軍はECOWAS議長国のナイジェリアに対し、交渉を通じた事態解決の可能性に言及。バズム氏の身柄を切り札に、交渉を有利に進める狙いがあるとみられる。

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