岩手県内は前線や湿った暖気の影響で14日にかけて、沿岸北部を中心に局地的な大雨となった。岩泉・小本は午後4時40分までの24時間降水量が観測史上最大の576.0ミリを記録。東日本大震災、2度の台風被害に続き、被災した住民も。「これで4度目だ」。度重なる災禍にうんざりした様子で、片付け作業に追われた。
県によると、午後9時現在、住家の浸水被害は岩泉町の小本・中島地区で床上1軒、床下3軒。人的被害は確認されていない。宮古市によると、田老摂待地区で市道や農道に土砂が流入し、一時通行できない箇所があった。
15日も前線や湿った暖気の影響で全域で断続的に雨が降り、警報級の大雨となる所がある見込み。同日午後6時までの予想24時間降水量は多い所で内陸100ミリ、沿岸180ミリ。地盤が緩んでいる地域もあり、引き続き土砂災害や浸水被害に警戒が必要だ。