円下落、145円60銭近辺 9カ月ぶり円安水準更新

米ドルや日本円などの紙幣=2016年1月(ロイター=共同)

 15日午前の東京外国為替市場で円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=145円60銭近辺と昨年11月以来、約9カ月ぶりの円安ドル高水準を更新した。

 午前10時現在は前日比64銭円安ドル高の1ドル=145円43~45銭。ユーロは03銭円安ユーロ高の1ユーロ=158円59~67銭。

 米国のインフレが長期化するとの見方から米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げに踏み切るとの観測が広がり、日米の金利差拡大を意識した円売りドル買いが優勢となった。

 内閣府が朝方発表した国内総生産(GDP)の速報値が市場予想を大きく上回る内容だったことを受け、円が買われる場面もあった。

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