山岸産業、破産開始決定 大槌で非鉄金属の加工販売

 大槌町吉里吉里の特殊鋼、非鉄金属の加工販売・山岸産業(資本金1千万円、山岸一社長)は盛岡地裁から破産開始決定を受けた。東京商工リサーチ盛岡支店によると、負債総額は約2億5600万円。決定は10日付。

 1996年2月に創業し、2006年11月に株式会社化。ピークの07年6月期は売上高2億7千万円を計上したが、東日本大震災で完成したばかりの本社などが被災した。

 支援機構などの支援を得て12年11月に事業を再開したが、新型コロナウイルス感染症の影響で20年ごろから稼働率が低下し、業績が悪化。直近2期は赤字決算となり、債務超過に陥った。業績回復を見通せないとして7月3日に事業停止し、1日に破産申請した。

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