岩手県内、大雨が続く 15日、久慈・岩泉・野田で避難指示

 15日の岩手県内は、前線や湿った暖気の影響で大雨が続いている。県によると、午前10時現在、久慈、岩泉、野田の3市町村計2508世帯に避難指示が出ている。鉄道のダイヤも乱れている。

 午前10時までの24時間降水量の最大値は、久慈・下戸鎖267.5ミリで8月の観測史上最大を更新。岩泉134.5ミリ、大船渡108.0ミリ、普代96.0ミリ、岩泉・小本95.0ミリなど。

 JR釜石線は、午前6時20分ごろから上下線で運転を見合わせている。運転再開は遠野―釜石駅間で午前11時ごろ、花巻―遠野駅間で正午ごろを見込む。 久慈市は山形町(川井、日野沢、戸呂町)と山根町全域の561世帯1178人に避難指示を出した。山形総合支所、戸呂町集落センター、山根市民センターの3カ所に避難所を開設した。野田村も村内全域に避難指示を出した。

 三陸鉄道リアス線は、釜石―宮古駅間で始発から運転を見合わせ、安全が確認でき次第再開する。田野畑―久慈駅間は終日運休し、両区間で代行バスを運行。宮古―田野畑駅間は本数を減らして運転している。

 盛岡地方気象台によると、15日に予想される1時間降水量は多い所で40ミリ。夜遅くまで土砂災害への厳重な警戒、低地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。降り始めから15日午前6時までの降水量は岩泉・小本654.0ミリ、久慈・下戸鎖458.0ミリと記録的な大雨となっている。

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