ラグビーW杯日本代表に神戸の李承信と具智元 フランス大会に臨む30人を発表

ラグビーW杯日本代表に選ばれた李承信(右下)

 日本ラグビー協会は15日、ワールドカップ(W杯)フランス大会に臨む日本代表30人を発表し、兵庫県関係では、いずれもリーグワン1部神戸のSO李承信(リ・スンシン)とプロップ具智元(グ・ジウォン)が選ばれた。今夏の代表活動に帯同し、試合にも出ていた神戸のFB山中亮平は外れた。

 W杯は33人まで登録できるため、残りは後日追加発表される。

■若き司令塔

 李承信は神戸市灘区出身の22歳。2020年に加入し、昨季まで2季連続でチームの副将を務めた。

 今夏の日本代表ではテストマッチなど3試合に先発し、SO松田力也(埼玉)と激しい司令塔争いを繰り広げる。朝鮮学校出身初の日本代表としてW杯に挑む。

 選出を受け「日本代表メンバーに選出されたことを大変光栄に思います。日本代表をさらなる高みへもっていけるよう、尽力していきたいと思います」とコメントした。

■「グーくん」再び

 21年から神戸に在籍する具智元(グ・ジウォン)は2大会連続の代表入りを果たした。笑顔がトレードマークで、愛称は「グーくん」。一方プレーはパワフルで、19年日本大会のアイルランド戦ではスクラムで押し勝った瞬間、感情を爆発させ、逆転勝ちの号砲となった。今大会も、快進撃につなげる雄たけびが見られるか。

 発表後、「メンバーに選んでいただき、本当にうれしいです。2019年はラグビー人生で一番うれしい経験だったので、今大会も自分の良さを出してチームに貢献できるように頑張ります」とコメントを出した。 (有島弘記)

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