青森県職員、採用試験倍率2.14倍 微増も低水準

 青森県人事委員会は14日、県職員採用試験(大学卒業程度)の結果を公表した。受験者321人(前年度比14人減)に対し、合格者は150人(同12人減)で、受験倍率は2.14倍。過去10年で最低だった前年度(2.07倍)からはやや上がったが、依然として低い水準が続いている。

 職種別に見ると、受験者数の最多は「行政」の227人。倍率は2.5倍で、合格者数は採用予定人員と同じ90人となった。最高倍率は「化学」の6.0倍で、受験者数6人に対して合格者数1人。最低倍率は「保健師」の1.0倍で、受験者11人が全員合格した。「農学」など4職種で、採用予定人員を受験者数が下回った。

 県人事委員会は低水準が続く背景として、新型コロナウイルス禍が落ち着いて民間企業の待遇が改善されたことや採用活動の早期化が影響したとみる。

 社会人枠の合格発表は9月8日の予定。短大・高校卒業程度は今月25日まで申し込みを受け付ける。

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