“恐竜ポルシェ”のピンク仕様がIMSAに登場。WEC富士に来日する911 RSRでは緑の『レキシー』が復活へ

 AOレーシングは、8月25〜27日にバージニア・インターナショナル・レースウェイで行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権における80号車ポルシェ911 GT3 Rのカラーリングを変更すると発表した。

 AOレーシングは3月のIMSA第2戦セブリング12時間レースでティラノサウルス・レックスをモチーフにしたグリーンのカラーリングをGTDクラスにデビューさせたが、GT車両のみで争われるバージニアの一戦においては、ピンクをベースとしたデザインを新たに採用する。

 チームによると、これはチーム・プロジェクト1と共同で運営するWEC世界耐久選手権のポルシェ911 RSR-19が、9月8〜10日に行われる第6戦富士6時間レースで、緑の『レキシー(Rexy)』カラーリングで復活するためだという。

 チームはバージニア向けのピンクにカラーリングされた911 GT3 Rを『ロキシー(Roxy)』と呼び、レキシーのシスター(妹)であるとして、以下のような声明を発表している。

「長い航海をしなければれならず、また一度にふたつの場所にいることができないレキシーのために、AOレーシングの優秀な頭脳は恐竜のDNAの力を利用し、チームの轟音ロスターに新しい仲間、ロキシーを生み出した」

「レキシーが遠大な旅に出るとき、ロキシーはアメリカにおける恐竜をテーマにしたレーシングチームのレガシーを受け継ぐことになる」

「想像と現実のギャップを埋めるこの偉業は、ジュラシック・スポーツカー・レーシングの分野における創意工夫の新たな表現である」

 バージニア戦ではセブ・プリオールとPJ.ハイエットがピンクのポルシェをドライブし、続く富士ではハイエットに加えチームマネジャーのグンナー・ジャネット、そしてポルシェのベテランであるマッテオ・カイローリが緑の56号車をドライブする予定だ。

 WECにシーズン参戦する56号車は第4戦ル・マン24時間に『レキシー』カラーで出場した後、第5戦モンツァ6時間レースでは恐竜デザインではない赤をベースとしたカラーリングで出走していた。

 3月にデビューした『レキシー』のカラーリングは、ハイエットとジャネットのブレインストーミングによって実現したもので、恐竜好きなハイエットの息子へのオマージュである。また、ハイエットのヘルメットの片面には息子のために恐竜とジュラ紀の風景が、もう片面には娘のためにユニコーンとピンクの幻想的な風景が描かれている。

2023年WEC第4戦ル・マン24時間レースに参戦した緑の恐竜カラーをまとったプロジェクト1・AOの56号車ポルシェ911 RSR-19
2023年WEC第5戦モンツァにおけるプロジェクト1・AOの56号車ポルシェ911 RSR-19

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