テイラー・スウィフト、「ブランク・スペース」が8年ぶりにHot 100に返り咲き

テイラー・スウィフトの2014年のアルバム『1989』に収録され、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で通算7週にわたり首位を獲得した「ブランク・スペース」が、2023年8月9日付の“Hot 100”に再びチャートインした。これは「ブランク・スペース」が、2014年から2015年にかけて36週連続チャートで留まって以来、初めてのチャートインとなる。

ルミネートによると、2023年8月4日から10日までの集計において、「ブランク・スペース」は全米で840万回のストリーミング再生(23%増)、430万のラジオ・エアプレイ・オーディエンス・インプレッション(ほぼ前週と同じ)、および1000ダウンロード(51%増)を記録し、チャートに返り咲いた。

この曲は、テイラーが最近【The Eras Tour】で披露したため、8月9日に彼女の再録音版アルバム『1989(テイラーズ・ヴァージョン)』のリリース発表が行われる前から注目を集めていた。また、この曲は米ビルボード“Global 200”チャートで40位に上昇し、全世界でのストリーミング再生が10%増加し、2,540万回を記録した(アメリカとその他約200か国のデータを反映)。

テイラーにとって4作目の再録音アルバムのとなる『1989(テイラーズ・ヴァージョン)』は、10月27日に発売される。オリジナル・アルバム『1989』は、2014年から2015年にかけて、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で11週にわたり1位を獲得した。これは『フィアレス』と並ぶ彼女の最長首位記録となる。

「ブランク・スペース」はスウィフトにとって記念碑的ヒットであり、当時3曲目にして自身最長の首位記録となった。通算7週首位を獲得したこの曲は、昨年11月から今年1月にかけて「アンチ・ヒーロー」が通算8週首位を獲得するまで、スウィフトにとって最長のヒット曲となっていた。また、「ブランク・スペース」は【グラミー賞】で<最優秀レコード賞>、<最優秀楽曲賞>、および<最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞>にノミネートされた。

その後、テイラー・スウィフトは“Hot 100”で1位を獲得した作品を9曲に増やした。以下、その記録となる。

テイラー・スウィフトの米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”首位獲得曲一覧

「アンチ・ヒーロー」(8週、2022~23年)
「オール・トゥー・ウェル(テイラーズ・ヴァージョン)」(1週、2021年)
「ウィロー」(1週、2020年)
「カーディガン」(1週、2020年)
「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ」(3週、2017年)
「バッド・ブラッド(featuring ケンドリック・ラマー)」(1週、2015年)
「ブランク・スペース」(7週、2014~15年)
「シェイク・イット・オフ」(4週、2014年)
「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない」(3週、2012年)

「ブランク・スペース」のような古い曲でも、50位以内に入り、意味のある理由があれば、“Hot 100”に再チャートインする資格がある。こういった現象は、テイラー・スウィフトの「クルーエル・サマー」(2019年の曲で、現在シングルとしてプロモーションされ、“Hot 100”3位に上昇)のように、カタログ曲がバイラル・ヒットになり、新たにプロモーションされた時や、昨年のケイト・ブッシュによる1985年の名曲「神秘の丘」のように、テレビ番組/映画への起用が注目され、新たな関心を引き起こす時に時折見られる。毎年冬になるとホリデー・ソングが“Hot 100”を席巻し、ハロウィーンの後にマイケル・ジャクソンの「スリラー」が返り咲き、最近では先月7月4日の米独立記念日関連でマイリー・サイラスの「パーティー・イン・ザ・U.S.A 」が再び“Hot 100”にチャートインしたのは、このためだ。

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